肩を動かすと痛い、何もしていなくても肩が痛い、以前動かせたように動かせなくなっている、といった症状のうち骨自体でなく、関節包、肩関節の周囲の筋肉に原因があるものを四十肩・五十肩といいます。
四十肩・五十肩は、このように3つの病期に分けることができます。
四十肩・五十肩の痛みは、自然と治まる場合があります。痛みがある、というのは四十肩・五十肩の症状の一つでしかありません。痛みが治まる=四十肩・五十肩が治った、ではないのです。
治療を行わずに放置して痛みが自然消退した場合、ほぼ確実に肩関節の可動域制限が生じています。痛みは引いたけれども、元のようにスムーズに動かない、肩を真上にピっと垂直にあげることができない、腕が耳につかない、といった状態となります
自然治癒するから、と何もせずの放置は禁物です。回復期を待つのではなく、拘縮期に治療することがベストです。
四十肩・五十肩は、「痛みがなくなる」=「完治」ではありません。治療を行うにあたり発症して時間が経てば経つほど完治への道のりが遠のきます。
①急性期における治療方法
一般的に急性期の凍結肩は動作時だけではなくじっとしていても痛く、夜間痛を生じる場合が多く、痛くて眠れずうつなど精神症状へとつながっていってしまう場合があります。五十肩を患っていらっしゃる方にとって、最もつらい時期です。治療は主に早期の痛みからの解放と筋肉の衰え・硬化を防ぐのがメインになります。
②拘縮期における治療方法
拘縮期に入ると、“何もしないでも痛い”状態からはやや解放され、治療は主に運動療法が行われます。急性期の終盤「一時の激痛は少しおさまってきたが、動かすと痛い」という状況になります。それ以降、急速に関節の拘縮(固まって動かなくなること)が進行します。一度、関節拘縮が生じてしまうとそれを元通りにするのは非常に困難です。残念ながら、完全な可動域までの回復が難しくなります。ですので、症状が変化する、急性期→拘縮期に移行するタイミングにおける“痛みの管理と関節拘縮の予防”が重要です。
③回復期における治療方法
回復期には、可動域が回復し、完治にむかう時期です。患者さんとしては肩を苦なく動かせるようになってきて、日に日に良くなってくるのが実感できる時期です。治療の内容は、関節可動域の拡大とスムーズな動きを目指し、積極的な可動域訓練と筋力トレーニングをメインに行います。特にインナーマッスルの機能回復、前後左右の対になる筋力の関係性を整えることに重点を置きます。
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